小型&極細万年筆
昨日紹介したペン習字ペンは極細なので手帳に細かな字を書き込むのに便利です。
素直にゲルインクボールペンを使えという突っ込みが入りそうですが、日頃愛用しているボトルインクが使えるのは万年筆ならではのメリットです。
しかし無駄に長い上にクリップも無く、持ち運びには向かないのが難点です。
一方で無印良品のアルミポケット万年筆、小さいのはよいのですが、手帳に細かく書き込むにはちょっと字が太すぎます。
書き味も今ひとつの感があります。
そこで…
安直ですがペン習字ペンのニブを無印万年筆に移植してみました。
短くて細軸で、更に極細文字の万年筆が完成。
移植手順は以下の通りです。
- 双方の万年筆からペン先を外す。
単に差し込まれているだけですので、滑らないようにしっかり掴んで引き抜くだけです。 - PILOTのニブを無印のペン芯に乗せ、位置を調整してテープ等で仮固定する。
若干PILOTのニブの曲げ角が小さいので、ペン芯の直径に合わせてラジオペンチ等で軽くニブを曲げてやる。 - 仮固定したペン先を無印の首軸に当てて、ニブが干渉する箇所を確認する。
- PILOTのニブの根元には無印のシュミットニブにはない突起があるので、突起に当たる箇所の首軸側を丸ヤスリ等で削る。
(プラモデル用のクラフトヤスリを使いました。) - 少し削ってはニブを合わせながら微調整して削りすぎに注意。
少々きついくらいで止めて、目の細かいペーパーで仕上げる。 - 最後に洗浄して削りカスを洗い流し、ペン先を差し込む。ペン芯がしっかり奥まで刺さったのを確認して仮止めのテープを外す。
- カートリッジインクを入れてフロー確認。
失敗すると無印の万年筆がガラクタになりますので自己責任でお願いします。
同じPILOTのプレラなら無加工でペン先の交換ができますので、そちらがお手軽かもしれません。
(無印万年筆と比べると長さも太さも若干アップしますが。)
幸い、改造後もインクフローは良好で、期待通りの極細の線が書けました。
PILOTの高品質なペン先のおかげで微妙な書き出しの擦れが改善し、ペン先の乾燥にもわずかですが強くなったようです。
ちなみに、字の太さは通常の筆記ではPILOTのゲルインクボールペン HI-TECH-C 0.3mm とほぼ同等でした。
裏書では更に細くなります。
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