三菱鉛筆 Multi5
三菱鉛筆の廉価版5機能ペンです。
4色ボールペン+シャープペンシルという構成は、同社製のジェットストリーム4&1と同じです。
廉価版らしく、樹脂製パーツが多用されています。
重量は約16.6g、全長約148mm、直径約13.7mm。
全長はジェットストリーム4&1と殆ど同じですが、太さは僅かに太く、重量は3分の2程度になっています。
ジェットストリーム4&1との比較です。艶消し塗装で金属パーツも多用されているジェットストリーム4&1に比べれば、質感ではかなり落ちてしまいます。
樹脂の光沢も安っぽさを感じさせます。
クリップはシンプルな形状です。写真では判りにくいですが、シルバー塗装を透明な樹脂で挟み込む構造になっています。
横から見たところ。バネ等は使用されておらず、樹脂の弾力に頼って挟む構造です。
シャープペンシルのノックレバーを兼ねていますが、上端が大きく滑りにくいので、ジェットストリーム4&1の金属クリップよりもノックしやすく感じました。
ボールペンの切り替えレバーはジェットストリーム4&1と全く同じ形状です。
リフィルの色を示すマーカーは細く、あまり目立たないよう配慮されています。
消しゴムのキャップもジェットストリーム4&1と同じ形ですが、固定が甘く外れやすいようです。
分解してみました。首軸と口金は一体成型で、グリップにはラバーが貼られています。
リフィルは長さ88mm弱、太さ約3mmで、ジェットストリーム4&1と同じサイズです。
(写真手前がジェットストリームのSXR-80-07、奥がMulti5のS-7Sリフィルです。)
ジェットストリーム多色系と互換性があるのは嬉しいことです。
シャープペンシルユニットはジェットストリーム4&1と全く同じものでした。
ボールペンのリフィルがSXR系ではないので「ジェットストリーム」の名は冠していませんが、無改造でSRX-80系リフィルが使えるます。
ペン本体のスペックはジェットストリーム4&1の廉価版と考えて差し支えないでしょう。
SXR系リフィルが使用されなかったのはコストの関係か、ジェットストリーム多機能との差別化を意図したのでしょうか。
軽くて安いジェットストリーム5機能ペンとして活用できそうです。