三菱鉛筆 Style-Fit マイスター 回転式3色軸

三菱鉛筆のStyle-Fitシリーズの高級版、マイスターシリーズに第2弾の回転式3色軸が登場しました。
プレスリリース当初から注目していた製品ですので、早速入手しました。

カラーバリエーションは5色。ピンク、ミントグリーン、レッド、ブラウン、ガンメタリックです。
どれも派手目の光沢メタリック塗装で、少々安っぽさを感じます。
艶消し塗装のものがあれば良かったのですが…
今回は比較的大人しい印象のブラウンを選びました。

軸の大半は金属製ですが、中央部に透明なプラスチック製のインク窓があります。
インク窓はシャープペンシルリフィル使用時のノック用の隙間も兼ねていて、ノック時にはインク窓より後ろ側の部分全体がスライドします。


リフィルの入れ替えは、軸の先端を取り外して行います。
今回の新製品は3色軸のみで、単色や5色軸はありません。


リフィル装着時にはインク窓からリフィルが確認できます。
リフィルの切り替えは回転式で、回転範囲は無制限ではなく、左右120度ずつ(合計240度)しか回転しません。
インク窓から見えるリフィルとクリップの位置を揃えると、そのリフィルが繰り出されて筆記できる状態になります。
繰り出しの際にはしっかりしたクリック感があり、回転の引っ掛かりもあまり感じません。
同社製のジェットストリームFシリーズも同様の構造ですが、軸の質感・繰り出しの操作感共にマイスターの方が明らかに優れています。

但し、注意点がひとつ。
軸にも注意書きのシールが貼られていますが、油性ボールペンリフィル装着時には、インク窓からリフィルの色が確認できません。

写真上がゲルインクボールペンリフィル、下が油性ボールペンリフィルです。
ゲルリフィルは全体にインク色と同じフィルムが貼られていますが、油性リフィルは透明なプラスチックのみです。
インク残量が減ってくると、軸のインク窓からは透明な部分しか見えなくなってしまいます。
油性リフィル使用時は、リフィルの位置を覚えておくしかないようです。


通常版の3色軸の比較です。
マイスターのほうがやや細身になっています。
実測では、通常軸が直径約11.4mm、マイスターが約10.4mmで、1mm程スリムでした。
僅かな差ですが手に持った印象はかなり違います。
ちなみに重量は、通常版の7.8gに対して12.7gと、約5g重くなっています。

Style-Fitシリーズ発売当初からの大きな不満に「リフィルの性能は良いのに軸が安っぽい」というのがありました。
これまでは他社製の軸にリフィルだけ移植して我慢していましたが、ようやく純正の製品で満足行くレベルの物が出てきました。
今後はカラーバリエーションの追加、特に艶消し塗装に期待したいところです。

2011/11/01追記
このエントリーの写真では、リフィルをセットする際に先端部を開けていますが、真ん中の部分を開けるのが正しい使用法だと思われます。
詳細は下記エントリーを参照してください。
STYLE-FIT マイスター 回転式3色軸 どこから開ける? - カフェイン中毒日記