蟲師 9巻


ほぼ一年ぶりの新刊です。
5話収録です。ネタバレにならない程度に簡潔に紹介を。

残り紅
昼と夜の境、夕暮れ時を舞台にしたお話。ありがちなネタですが蟲師らしいまとめ方で終わっています。
風巻立つ
口笛で蟲を操る少年と、蟲に深く関わる者としてそれを諌めるギンコ。
常連キャラクター中唯一のボケ役、化野先生がいい味出してます。
壷天の星
井戸の底の異世界に囚われた少女の物語。いつに無くギンコが仕事熱心なのが印象に残りました。
水碧む
モチーフは「旅をする沼」と似通っていますが、結末は対照的です。
家族に捨てられた少女が幸福な結末を迎えたのに対し、母に愛された少年の最期は…
草の茵
「草を踏む音」の後日談。若き日のギンコが、この世界をあるがままに受け入れ、蟲との共存を図るに至った契機となった事件が描かれています。

今回は狩房家と「禁種の蟲」、薬袋家に関する話は無しでした。
そろそろ続きが読みたい気もします。

蟲師(9) (アフタヌーンKC)

蟲師(9) (アフタヌーンKC)