ファーバーカステル カステル9000番パーフェクトペンシル

ファーバーカステルパーフェクトペンシルといえば世界で一番高価な鉛筆として知られていますが、「パーフェクトペンシル」の名を冠した鉛筆の中で一番安いのがカステル9000番パーフェクトペンシルです。
定価は3000円(税抜本体価格)です。ちなみにシリーズ最高峰のグラフ・フォン・ファーバーカステル パーフェクトペンシル スターリングシルバーは定価60,000円(税抜本体価格)、更に高価なデスクセットも存在します。

パッケージはかなりシンプル。
このモデルはカステル9000番100周年記念として2005年に限定発売されましたが、限定品の割には今でもよく売っているのを見かけます。

カステル9000番の色に合わせた深緑のキャップ兼エクステンダーに、通常より短いカステル9000番がセットされています。

キャップを後ろに付けた状態。
キャップはエクステンダーを兼ねていますが、鉛筆が長い状態でリアヘビーで書き辛い印象があります。
エクステンダーとして使うのは鉛筆が本当に短くなってからのほうが良さそうです。

前述の通り、セットされている鉛筆は通常品より短くなっています。
硬度表記はB、通常のカステル9000番には無い消しゴム付き。

キャップにはシャープナー(鉛筆削り)が内蔵されています。
字を書く鉛筆、消しゴム、鉛筆の先端を保護するキャップ、持ち運びのためのクリップ、補助軸、そしてシャープナーが全て一体になっているというのが「パーフェクト」たる所以です。
尤も、切れ味は今ひとつです。カステル9000番の軸は上質で削りやすいのでそれでも十分に削れますが、汎用的に使うのは厳しいかもしれません。
シャープナーユニット全体をエンドキャップから外せるようになっており、刃が劣化したら別売りの交換用シャープナーと取り替えることができます。

こちらは別売りのリフィル(交換用鉛筆)、3本入りで定価600円(税抜本体価格)。
消しゴム付きとはいえ、通常のカステル9000番より短いくせに高価です。
鉛筆の書き味自体は当然ながら通常品のカステル9000番と全く同じです。
硬度表記はBですがやや硬い印象で国産のHBかHに近い印象でした。
決してコストパフォーマンスの良い製品ではありませんが、クリップ付きのキャップ兼エクステンダーとしてはデザイン・質感共に悪くないと思います。
一般的な太さの鉛筆であれば問題なく使えますので、コストパフォーマンスの悪い純正リフィルではなく他の鉛筆と一緒に使うのも良いかもしれません。