Twitterの衝撃 140文字がビジネスからメディアまで変える
またまたTwitter本です。今回は各界の第1人者10人による書下ろしやインタビュー記事をまとめたものになります。
- はじめに
- ひと目でわかるTwitterの基礎知識
- 第1部 コミュニケーションを変える
- 第2部 メディアを変える
- 第3章 既存メディアを脅かす個人ジャーナリズム
小林 弘人 インフォバーン CEO- 第4章 プロと素人の差を縮める属人的メディアの誕生
津田 大介 ジャーナリスト- 第5章 同時多発の声が生む「信仰」
武田 徹 評論家、ジャーナリスト
- 「9・11」でブログがメディアに
- 検閲を通らなければ真実、なのか
- サラーム・パックスは実在していた?
- 「声の力」という、“麻酔効果”
- 重要なのは報道の信頼性
- 第3部 仕事を変える
- 第4部 Twitterの今後
- Twitterに関する主なできごと
著者それぞれに視点が違うため一冊の本としてのまとまりに欠ける印象はありますが、単なる礼賛にとどまらない意見も併記されているのは評価できます。
第5書の武田氏による、ウェブメディアの信頼性に関する問題提起は、目新しさこそ無いものの忘れてはならない問題だと思います。
第4章の内容は同じ津田氏の著書「Twitter社会論」と被っているものが多いのが残念ですが、出版時期に殆ど差が無いことを考えると致し方ないでしょうね。
個人的には第9章の容赦ない技術論が一番楽しめましたが、エンジニアではない読者にとってはどうでしょうか…
紙面の都合からか、各章のボリュームには物足りなさを感じますが、Twitterというサービスについて色々な視点から俯瞰してみるという点ではよく出来た構成です。
良書ですが、賞味期限は短そうですので、興味がある方は早目に読んでおくことをお勧めします。