セーラー リクルート万年筆


昨日に引き続きセーラーの低価格万年筆の紹介です。
定価はハイエースと同じ1000円(税抜)、サービスカートリッジが1本付属します。

胴軸とキャップはアルミ、首軸は樹脂、キャップはハイエースと同様に嵌合式です。
非常に細身で、キャップ部を除く軸径は僅か13mmです。
通常のインクカートリッジが納まるギリギリのサイズで、コンバーターは使用できません。
(コンバーターの金具が干渉して胴軸内に入りません)
当然首軸も細いので、カートリッジのセットの仕方がちょっと変わってます。

通常とは逆に、カートリッジの口に首軸の根元を差し込むようにセットします。
上はハイエースです。一般的な万年筆ではハイエース同様に、首軸の内側にカートリッジが納まる形になりますね。
ペン先の刻印はFですが、実際の字幅はEFに近い細さです。
先端部が若干下向きに湾曲しており、筆記角度に依存せず常に極細の字が書けます。
安価な鉄ペンにしてはペン先は柔らかく、筆圧をかけるとペン先が大きくしなります。
但し、筆圧に応じて切割りが広がるようなことは無く、ペン先全体がしなる様な感触です。
ペン先自体が非常に小さく細いので、必然的に柔らかくなってしまったような印象があります。

ハイエースと並べた図です。
長さも若干短いですが、やはり細さが際立ちます。
青塗装をやめて首軸までアルミ製になれば随分と安っぽさが薄れると思うのですが…
ハイエース同様、書き味は申し分無しです。

ペン先が柔らかいのでこちらの方が書き心地もソフトですが、前述の通り下向きのペン先としっかり締まった切割りにより筆跡の強弱はあまり付きません。
字幅も軸も細いので手帳用に最適ではないでしょうか。