世界の万年筆祭り

年度末で何かと忙しく、今日は休日出勤です。
そのついでといってはアレですが、出社前にちょっと寄り道して、日本橋三越本店で開催されている「第10回 世界の万年筆祭り」に行って来ました。
日本橋三越本店 | 三越 店舗情報
最大の目当ては長原Jr.こと長原幸夫氏のペンクリニック
会場に着いたのは開店10分後程でしたが、既に15人待ちとのこと。
とりあえず受付を済ませ、会場内をうろつきつつ時間を潰します。
出展各社のカウンターで欲しかった万年筆の試し書きをしたり、新製品の発売予定を聞いたり。
会場の一角には万年筆試し書きコーナーが設けられており、色々なブランドの万年筆が20〜30本程置かれていました。
日頃あまり縁が無いイタリア製を中心に心行くまで書きまくります。
1時間程経ってペンクリニックコーナーに戻りましたが、あまり進んでいません。
かなりの長期戦を覚悟したときに…

「神様」こと長原宣義氏登場。

長原親子揃い踏みです。ここから一気にペースアップ。
程無くして私の順番が回ってきました。担当は宣義氏です。
今回診て貰えるのは1人1本限定でしたので、購入以来ずっとフローが渋くて困っていたペリカン M205 デモンストレーターを診て頂くことにしました。
症状を伝えると、神様はルーペでしげしげとペン先を眺め、「これで字を書くのはずいぶん骨が折れるでしょ」とおっしゃると早速調整開始。
5分程で無事完了です。
調整の効果はてき面で、見違えるほどスラスラと書けるようになりました。
更に、こちらからお願いした訳ではないのですが、裏書きもできるように調整されていました。
裏書きでは国産EF並みの細い線で、くっきりと途切れることなく筆記できます。
今まで使う機会が少なかったM205ですが、今日から一軍昇格です。ガンガン使い倒すつもりです。
注)裏書きはペン先の寿命を縮め、トラブルの原因にもなるため推奨されませんのでご注意下さい。
特に裏書き状態で高い筆圧をかけると、切り割が締まりフローを悪化させる原因にもなります。