無印良品 アルミ丸軸万年筆

低価格万年筆を語る上では避けて通れない、無印良品ブランドのアルミ丸軸万年筆。
定価1,100円（税抜本体価格）で、先日紹介したポケット万年筆より更に安いです。

首軸にローレットが施されており滑り止めとなっています。
実際には滑り止め効果は微妙でしたが、ポケット万年筆と比較するとかなり持ちやすくなっています。

ペン先はやはりシュミット製。
胴軸がかなり長く、標準のインクカートリッジでは内部のスペースがかなり余ります。
スペアカートリッジを入れてもまだ余裕があるので、ペリカンのロングサイズカートリッジを入れてみました。
ぐら付きもなくいい感じです。

アルミポケット万年筆との比較。
長さだけではなく、表面の加工もかなり違います。

首軸と胴軸の長さのバランスが全く違いますね。

キャップをした状態でも丸軸万年筆のほうが長くなります。
字幅表記はFですが、やはり一般的な国産万年筆のFより太くなります。
ペン先は固く筆記時のしなりは殆どありません。
インクフローは良好でペンポイントも滑らかです。
同価格帯の国産万年筆は値段に見合わぬ書き味のものも多いですが、このアルミ丸軸万年筆はそれらと比較しても十分張り合っていけるレベルだと思います。
万年筆らしからぬシンプルなデザインも個性的でよいのではないでしょうか。
（但し、シュミットのニブは個体差が大きい傾向がありますので、運が悪いと外れを引いてしまうかもしれませんが。）