はじめての課長の教科書
酒井 穣 著 / ディスカヴァー・トゥエンティワン
以前から一度読んでみたかったので図書館で予約していたのですが、人気が高いらしく順番待ちが多く読むのが遅くなってしまいました。
ようやく読んでみて後悔。これは自腹を切ってさっさと読んでおくべきでした…
- はじめに
- 第1章 課長とは何か?
- 1. 課長になると何が変わる?
- 2. 課長と部長は何が違う?
- 3. 課長と経営者は何が違う?
- 4. モチベーション管理が一番大切な仕事
- 5. 成果主義の終わりと課長
- 6. 価値観の通訳としての課長
- 7. 課長は情報伝達のキーパーソン
- 8. ピラミッド型組織での課長の役割
- 9. 中間管理職が日本型組織の強み
- 本章のポイント! 課長とは何か
- 第2章 課長の8つの基本スキル
- スキル1 部下を守り安心させる
- スキル2 部下をほめ方向性を明確に伝える
- スキル3 部下を叱り変化をうながす
- スキル4 現場を観察し次を予測する
- スキル5 ストレスを適度な状態に管理する
- スキル6 部下をコーチングし答えを引き出す
- スキル7 楽しく没頭できるように仕事をアレンジする
- スキル8 オフサイト・ミーティングでチームの結束を高める
- 本章のポイント! 課長の基本スキル
- 第3章 課長が巻き込まれる3つの非合理なゲーム
- ゲーム1 企業の成長を阻害する予算管理
- ゲーム2 部下のモチベーションを下げかねない人事評価
- ゲーム3 限られたポストと予算をめぐる社内政治
- 本章のポイント! 非合理なゲームを切り抜けるには?
- 第4章 避けることができない9つの問題
- 問題1 問題社員が現れる
- 問題2 部下が「会社を辞める」と言い出す
- コラム Aクラス社員が会社を辞める本当の理由
- 問題3 心の病にかかる部下が現れる
- 問題4 外国人の上司や部下を持つ日が来る
- 問題5 ヘッドハンターから声がかかる
- 問題6 海外駐在を求められる
- 問題7 違法スレスレの行為を求められる
- コラム 米国ディスカバリー制度
- 問題8 昇進させる部下を選ぶ
- 問題9 ベテラン係長が言うことを聞かなくなる
- 本章のポイント! 将来起こる問題に事前に備えるには?
- 第5章 課長のキャリア戦略
- 戦略1 自らの弱点を知る
- 戦略2 英語力を身に付ける
- 戦略3 緩い人材ネットワークを幅広く形成する
- 戦略4 部長を目指す
- 戦略5 課長止まりのキャリアを覚悟する
- 戦略6 社内改革のリーダーになる
- 戦略7 起業を考えてみる
- コラム 起業とアイデアの不幸な関係
- 戦略8 ビジネス書を読んで学ぶ
- コラム テレビがダメで読書がアリな本当の理由
- 本章のポイント! 課長が次のキャリアを考えるには?
- あとがき
- 参考文献
リーダー本や現場のハウツー本は数あれど、中間管理職にターゲットを絞ったビジネス書はあまり例がありません。
本書はその点で稀有な存在ですが、それにも増して内容の秀逸さに感心しました。
マネージメントの現場で発生する諸問題と、それに対する明確な処方箋が網羅され、まさに「教科書」の名に相応しい出来です。
これまで自分なりに漠然と意識していた内容もかなり含まれてはいますが、それらが明瞭かつ簡潔に言語化されているのを読んでみると、改めて気付かされる事も多くありました。
これから課長を目指す人や新任の課長のみならず、現役バリバリの課長や既に部長になった人、そして現場で頑張る若手社員にも是非読んで欲しい一冊です。
- 作者: 酒井穣
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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