謎の会社、世界を変える。 エニグモの挑戦


須田 将啓・田中 禎人 著 / ミシマ社


最近元気なベンチャー企業エニグモの、企業前夜から現在に至るまでの記録です。
ビジネス書というよりは純粋な読み物として捉えたほうがよいでしょう。

  • プロローグ
  • 第1章 起業前夜
  • 第2章 エニグモ誕生
  • 第3章 世界初第一弾・バイマ誕生!
  • 第4章 失意からの挑戦
  • 第5章 世界初第二弾・プレスブログ
  • 第6章 世界初第三弾・フィルモ
  • 第7章 世界へ
  • エピローグ

なかなか刺激的なストーリーで楽しめました。
一つ驚かされたのは、エニグモシステム開発に対する姿勢です。
IT企業であるにもかかわらず社内に開発体制を持たず、システム開発の殆どを外部の業者に頼っています。
かつて私自身の経験として、自社のシステムの殆どの開発を外部に委託したことがあります。
社内唯一のエンジニアとして自社の企画担当と外部のパートナーの仲介役を務めましたが、自ら手を動かすことなくシステムを形にすることの難しさを何度も痛感しました。
その後会社の規模が拡大するにつれ、開発の内製化を進めてきましたが、IT企業としては当然の方向性だと信じています。
対してエニグモは次々と新サービスをリリースしつつも、依然としてシステムの内製化を行う様子は無さそうです。
IT企業としては異質なエニグモという存在の今後に注目したいと思います。

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦

謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦