「残業ゼロ」の仕事力
- 作者: 吉越浩一郎
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2007/12/22
- メディア: 単行本
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かなり濃い内容ですが非常に読みやすくまとまっており、1時間もかからずに一気に最後まで読めました。
しかも読後の物足りなさは無く、読み応え十分。
- はじめに
- 現在ソフトランディング中
- 第1章 御社の残業がなくならない理由
- 残業ニッポンの現実
- なぜ残業はなくならないのか
- 残業が「問題解決」を送らせる
- ルール違反で戦うニッポン
- 残業ゼロでも増収増益
- 「デッドライン」がスピードと密度を上げる
- 最後はトップの「覚悟」
- 第2章 問題はとにかく「分けて」考える
- 「問題がない」会社は危険ゾーン
- 「緊急対策」「再発防止」「横展開」が基本
- 骨はロジック、身は「GNN」
- 問題は姿が見えれば八割解決
- 天才以外は問題を小分けせよ
- 「デッドライン」ですべてが決まる
- やることの「優先順位」は必要ない
- 「これくらいならできる」は禁物
- ファイルもスケジュールもデッドラインで整理
- 第3章 次に「会議」を変えていこう
- 会議を大切にしてきた本当の理由
- 「空気を読む」なんてもってのほか
- 会議こそ最良の「鍛錬の場」
- なぜ二分で結論を出せるのか
- 一番早いのは「立ち止まらない」こと
- 「コミュニケーション」さえあればいい
- 会議が社員のキャパシティを広げる
- 「長くて多い」のがよい会議
- 会議をうまく続ける「秘訣」
- 第4章 「残業ゼロ」の達成まで
- 残業と仕事内容は関係ない
- きっかけは他社の取り込み
- 二千時間働いて売上増は「あたりまえ」
- 悲鳴のなか、電気を消し続ける日々
- 「二度と残業したくない」と思わせるには
- それでも残業したら「連帯責任」
- 仕事は会社のなかで完結させよ
- 「終わり」の時間でタイムスケジュール
- 第5章 「速くて強い」チームの作り方
- 第6章 「仕事の常識」はこれだけ変わった
- 日本人は「野性味」を取り戻せ
- 「TTP」をできる人と会社が伸びる
- 「人事を尽くし」切っているか
- ビンが倒れるまで放っておくな
- 仕事は「お金のため」にする
- 組織のストレスから自由になる方法
- 小さな現場経験を大切にする
- 最初の一歩は小さな工夫から
- 第7章 本当のワークライフバランス
- もっと楽しい働き方がある
- 少子化対策だって簡単だ
- パートナーはどっちを向いているか
- ワークライフバランスの「理想図」
- 残業ゼロで人生が決まる
- 「本生(ほんなま)で生きよう
著者の考えに全面的には賛成できず、また、突っ込みどころもいくつかありますが、共感できる点や参考になる点はかなりありました。
本書で示されている仕事の効率化の手法は、一つ一つ分解してみれば今日では目新しいものではなく、どこかで聞いたようなものばかりです。
しかしそれらを確固たる意思の下で継続的・徹底的に実行することが容易ではないのは、現実に「残業ゼロ」を成し遂げている職場が非常に少ないことが示しています。
自らが所属する企業の価値を高めるためにも、そして何より自分の人生をより充実したものにするためにも、今出来ることを片っ端から実行に移していきたいと思います。