あたらしい戦略の教科書
- 作者: 酒井穣
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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前作に続きこちらも読み応え十分。
戦略論に関する書籍が数ある中で本書の何が「あたらしい」のかと言えば、現場における戦略の重要性を強調している点にあります。
- はじめに
- 第1章 戦略とは何か?
- 1 戦略とは「旅行の計画」である
- 2 大学受験の戦略を考える
- 3 戦略は、時間とともに成長する
- 4 戦略における完璧主義のワナ
- 5 戦略は中心メンバー選出から始まる
- コラム 戦略と戦術の違いとは?
- 第2章 現在地を把握する 情報収集と分析の手法
- 1 情報力が戦略を簡単にする
- 2 集めるべき情報・行うべき分析とは何か?
- コラム フェラーリの競合とは?
- 3 顧客情報こそキングである
- 4 情報収集の3つのステップ
- 5 情報収集の現実
- 6 情報分析の基本
- 第3章 目的地を決定する 目標設定の方法
- 1 目標は何のためにあるのか?
- 2 目標設定の怖さを理解する
- 3 戦略立案を刺激する優れた目標・5つの条件
- コラム 「熟達目標」という考え方
- 第4章 ルートを選定する 戦略立案の方法
- 第5章 戦略の実行を成功させる
- 1 人を説得するための方法論を知る
- 2 組織トップのコミットメントをマネジメントする
- 3 組織内で、危機感と希望を共有する
- コラム 魔法の数字 7±2
- 4 情熱の伝染を起こす
- 5 組織内に、「やさしい空気」をつくりだす
- 6 戦略の実行に反対する人々との戦い
- 7 戦略の実行に使えるノウハウ集
- コラム カーナビに学ぶ戦略の実務
- あとがき
- 付録 さらに戦略の理解を深めたい人のための書籍&DVD
- 主な参考文献
先日の残業ゼロの仕事力と同じく、かなり濃い内容ですが1時間足らずで一気に読み終えることが出来ました。
前作の「はじめての課長の教科書」でも感じたことですが、章立てや各章の構成・段落毎の情報量などが絶妙に調整されており、非常にリズムよく読むことが出来ます。
内容だけでなく、こういった構成の重要さを強く実感させられる一冊でした。