COREはどうなる?

今年春〜夏に試験運用開始のWILLCOM COREですが、何やら雲行きが怪しくなってきました。

 [東京 12日 ロイター] 米投資ファンドのカーライル[CYL.UL]が、投資先の通信会社ウィルコム(東京都港区)の増資計画を撤回するとともに、設備投資を抑制をするためNTTドコモ<9437.T>のネットワーク回線を使用する戦略に転換することが分かった。
 関係筋が12日、ロイターに明らかにした。
 ウィルコムは新たなスポンサーに新株を発行して資金を調達し、高速通信を可能にする次世代PHSの導入に振り向ける計画だった。昨年増資の財務アドバイザー(FA)にメリルリンチを起用し、割当先となるファンドの選定などを行なっていた。しかし、割当先が見つからず、当面はドコモのネットワークを使うことで設備投資を大幅に抑制する方針に切り替えた。
 ウィルコムは07年12月に次世代高速無線通信の免許を取得し、その後は、次世代PHSのサービス開始などにともなう通信網の整備などで、2015年までに2000億円を投じる方針だった。NTTの回線利用により「設備投資を大幅に減らすことが出来る」(関係者)という。
 カーライルはウィルコム株60%を保有する筆頭株主で、04年、京セラ<6971.T>とともにウィルコム(当時はDDIポケット)株をKDDI<9433.T>から2200億円で取得した。ウィルコムの現在の株主構成はカーライル60%、京セラ30%、KDDI10%となっている。

この先どうなるかはまだまだ判りませんが、少なくとも次世代PHS基地局整備は予定より遅れることは確実でしょう。
DoCoMo網を活用しつつどれだけ独自色を出せるかが重要ですが、下手をするとCORE待ちのWILLCOM支持層が一気に他キャリアに移る事態にもなりかねません。
私自身はどちらかと言うとネットワークサービスよりは高機能なスマートフォンに魅力を感じてWILLCOMを利用していますので、すぐに他キャリアへ移ることは考えていません。
しかしCORE対応の新機種には少なからず期待していたので、今後の展開次第では他社への乗り換えも視野に入ってくる可能性があります。
取り敢えずは今後の予定に関するWILLCOMからの正式な発表を待ちたいと思います。