システム手帳の極意 アイデアも段取りも きっりり整理

システム手帳の極意 アイデアも段取りもきっちり整理

システム手帳の極意 アイデアも段取りもきっちり整理

手帳に関する著書を色々と書かれている舘神氏の、システム手帳使いこなし術です。
基本的に「手帳術」の類は読まないのですが、システム手帳のリング問題(左ページに記入するときに手がリングに当たって書きにくい)の解決策が書かれているとのことなので読んでみました。

  • 第1章 システム手帳 7つのアドバンテージ
    〜システム手帳だけが持つ特徴はこんなにある〜
    • 1 今と未来に集中することができる
    • 2 各種リフィルを組み合わせれば、これだけ持ち運べる
    • 3 インデックスの工夫で手帳のパワーを引き出せる
    • 4 パソコンと連動して、挟む情報を自分でデザインできる
    • 5 思いついたこと、考えたことをすぐにメモできる
    • 6 スケジュールを複線的に見られるようになる
    • 7 乗り換えることも好みを追求することも手軽にできる
    • コラム 手帳とデジタルツールのうまいすみ分け方
  • 第2章 システム手帳 習慣術の極意
    〜時間管理と情報で差がつくリフィルの使い方〜
    • 1 リングを邪魔に感じないリフィルの並べ方とは?
    • 2 どこでも仕事ができる環境をつくる
    • 3 絶対にダブルブッキングしないコツ
    • 4 あなたにとってベストなリフィルの組み合わせはどれか?
    • 5 リフィルを整理すれば情報が入りやすくなる
    • コラム システム手帳主演映画があった!
    • コラム ウィークリーリフィル選びで迷わないために
  • 第3章 システム手帳 メモ術の極意
    〜アイデアが育つメモの方法〜
    • 1 インデックスでメモ帳数冊分のメモを管理する
    • 2 メリットいっぱいのマルチバインダーでいこう
    • 3 サブバインダーで旅をもっと楽しく演出する
    • 4 アイデアはリフィルでキャッチ、パソコンで編集
    • 5 システム手帳だからこそできる段取り術
    • コラム PDAとは何だったのか?
    • コラム システム手帳の未来像
  • 第4章 システム手帳 パソコン連動の極意
    〜お金をかけずに自分オリジナルの手帳をつくる〜
    • 1 システム手帳の可能性を広げるパソコンの力
    • 2 リフィル作成には、このプリンターがぴったり
    • 3 QRコードで気になる相手との距離を近づける
    • 4 自分だけの地図リフィルをつくる
    • 5 手帳をビジュアル化して夢に近づく
    • 6 般若心経を綴じるのもおもしろい
    • コラム リフィル自作ソフトの意外な活用方法
    • コラム 自作リフィルの損益分岐点とは?
  • 第5章 3つの夢実現系手帳セット
    〜時の人と老舗メーカーが贈る話題の製品をチェックする〜
    • 1 夢実現系手帳はなざ支持されているか?
    • 2 フランクリン・プランナー
      ―伝統とユーザー本位の姿勢が冴える最古参―
    • 3 夢手帳☆熊谷式スターターパック
      ―ヘビーユーザーの社長がつくり込んだ本格派―
    • 4 Date your dreamシステム手帳
      ―ビギナーへの気配りが随所に見られるフレンドリーモデル―
    • 5 総論
      ―新しい手帳術は定番的な存在になれるか?―
    • コラム 手帳で夢をかなえるために考えておきたいこと

iPodでデジタルデータを持ち歩く方法等も提案されていますが、流石に3年前の著作ですので今となってはあまり参考になりません。
色々な便覧の活用法も紹介されていますが、現在ではiPhoneやその他のスマートフォンで直接ネット上のデータを参照したほうが早そうです。
さて、肝心のリング問題の解決法ですが、「舘神メソッド」と銘打たれる気合いの入れようですので詳細をここで書くのはやめておきます。
結論を言えば、私が想定するシステム手帳の使い方においては殆ど解決になりませんでした。
また、著者が想定した使い方でも、「解決」と言い切ってしまうのはどうかと感じます。せいぜい「緩和」程度の効果かと。
リング問題以外にも、第4章の「パソコン連動」には興味がありましたが、単にPCを使ってリフィルを自作するというだけのもので、期待外れの内容でした。
「連動」というからには双方向のデータのやり取りを期待したのですが…
アナログなメモのデジタル化には苦心しているので上手い解決策が得られるかと思ったのですが、残念です。
リフィルの自作に関しては、手帳に適した用紙とインクジェットプリンターとの相性の悪さなどの問題があり懐疑的です。
色々と文句は付けましたが、初心者がシステム手帳特有の作法を学ぶには良い参考書になると思います。
今回は「極意」というタイトルに過剰な期待を持ってしまったようです。