ペリカン M205 デモンストレーター


ペリカン トラディショナルM200 のシルバートリム透明軸モデルです。
インク吸入機構を内蔵しており、透明な軸を通して吸入の仕組みを観察することが出来ます。
十数年前に販売されていたデモンストレーターモデル、通称「ペリスケ」に因んでこちらもペリスケと呼ぶ人も多いようです。
M205デモンストレーターと初代ペリスケの目立った違いは、金ペン・ゴールドトリム・天冠が透明の3点でしょうか。
透明軸とシルバートリムの組合せは最近の主流ですね。

ペン先はステンレススチールです。
私が入手したのはEFですが、国産のFよりも立派なペンポイントが付いています。

左がM205のEF、右がパイロット カスタム74のFです。
カスタム74の方が一回り細く研ぎ上げられています。
実際に筆記してみると、筆跡はほぼ同じか若干M205の方が太いようです。
カスタム74の筆跡はインクの影響をあまり受けないのに対し、M205はインクによってかなり筆跡の太さが変わります。
ペン先は殆どしならずかなり固い印象ですが、比較的大きなペンポイントのおかげで筆記の際の紙との摩擦感はあまり感じません。

透明軸同士、カスタム74と並べてみました。
M205は一回り小さいですね。
重量は14g、カスタム74と比較すると3g以上軽く手に持った感触がかなり違います。
14gというのは万年筆としては軽い部類になると思います。
重量感に乏しく、個人的にはちょっと落ち着かない軽さです。
ベースとなったM200は実用的で出来の良い万年筆ですが、この個体はインクフローが渋く、しっかり慣らすか多少調整する必要がありそうです。
しばらく使い込んで慣らしてみて、それでも調子が良くならないようならペンクリニックに持ち込んでみようと思います。
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