「バカ上司」その傾向と対策


古川裕倫 著/集英社新書


最初に断っておきますが、今の上司が「バカ上司」という訳ではありません。
むしろ自分がバカ上司にならないために、自戒を込めて読んでみました。
とはいえ、軽妙な文体で気軽な読み物として楽しめました。

  • はじめに
  • 第一章 上司は三つのカテゴリーに分類できる
  • 第二章 イヤな上司の典型
  • 第三章 ダメ上司の典型
  • 第四章 バカ上司の典型
  • 第五章 ひどい上司との付き合い方
  • 第六章 バカ上司との戦い方
  • 第七章 自分がバカ上司とならないために
  • おわりに


本書ではひどい上司を3つに分類しています。
性格に問題がある「イヤな上司」、能力に問題がある「ダメ上司」、意識に問題がある「バカ上司」です。
その上で「イヤな上司」や「ダメ上司」との上手な付き合い方をアドバイスし、「バカ上司」とは会社のために戦えと説いています。
例示されている様々な上司像は、ニヤリとするものもあればドキッとさせられるものもあり、楽しみつつもわが身を振り返る機会にもなりました。
上司との戦いの目的は、自らの溜飲を下げるためではなく、あくまでも会社のためであるということを肝に銘じろという主張が繰り返し述べられているのが印象に残っています。
その点で、本書は居酒屋での上司への愚痴レベルにとどまらない良書と呼べるでしょう。


「バカ上司」その傾向と対策 (集英社新書 436B)

「バカ上司」その傾向と対策 (集英社新書 436B)