分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学

分析力を武器とする企業

分析力を武器とする企業

上司の勧めで読んでみました。
ビジネスにおけるデータ活用の有効性が、多くの具体例を挙げて紹介されています。

  • 謝辞
  • 第一部 分析力を武器とする企業の特徴
    • 第一章 データ分析で競争に勝つ
      • 分析の骨格
      • なぜ分析力が武器になるのか
      • データ分析はどのように発展してきたか
      • 分析か直観か
      • データ分析のお手本はプロスポーツ界にあり
      • 本書の構成
    • 第二章 こんな企業が分析力を武器にしている
      • 分析力を武器にする企業の特徴は
        • 第一の特徴―分析力が戦略的優位のベースになっている
        • 第二の特徴―分析に組織を挙げて取り組んでいる
        • 第三の特徴―経営幹部が分析力の活用に熱心である
        • 第四の特徴―分析力に社運を賭け戦略の中心に据えている
      • 分析力を競争優位に育てるために
    • 第三章 データ分析を業績に結びつける
      • データ分析は高い業績につながるか
      • 分析力は持続可能な競争優位となりうるか
      • データ分析は政府機関でも活用されている
      • 分析サービスを提供する
      • しかし分析は万能ではない
    • 第四章 社内へデータを活用する
      • 財務への応用
        • 決算報告
        • EPMとスコアカード
        • コスト管理
        • M&A
      • 製造・品質管理への応用
      • 研究開発への応用
      • 人事への応用
    • 第五章 社外へ向けてデータ分析を活用する
      • SCMとCRMの意外な共通性
      • 顧客への応用
      • 顧客の開拓と固定化
        • プライシング
        • ブランド・マネジメント
        • カスタマー・インタラクション
        • 顧客生涯価値の管理
        • パーソナライゼーション
      • サプライヤーへの応用
        • サプライ・チェーン・マネジメント
        • ロジスティックス・サービス
  • 第二部 分析力を組織力にする
    • 第六章 分析力活用のためのロードマップと組織戦略
      • 第一ステージ
      • 分析力の評価と戦略目標
      • ファスト・パスとスロー・パス
      • 第二ステージ
        • Aパルプのケース
      • 第三ステージ
        • Bバンクのケース
      • 第四ステージ
        • Cコンシューマーのケース
      • 第五ステージ
      • 目標達成までの三つのアドバイス
        • 進捗状況を確認する
        • 優先順位を決める
        • 落とし穴を避ける
    • 第七章 分析力を支える人材
      • 紙おむつとビールの伝説
      • 経営チーム
        • 経営幹部はかくあるべし
        • 分析に強いCEOたち
        • CFOの役割
        • CIOの役割
        • 経営幹部がデータ嫌いのときは
      • 統計分析のプロフェッショナル
      • マチュア・アナリスト
        • マチュア・アナリスト向けのツール
        • 意思決定の自動化
        • システムの運用と拒否権
    • 第八章 分析力を支える技術
      • ビジネス・インテリジェンス・アーキテクチャーの構成要素
      • 1.収集および管理
        • 分析力で勝負するために重要なのはどのデータか
        • データをどこで入手するか
        • 必要なデータ量はどの程度か
        • どうすればデータの質を高められるか
        • 収集から破棄までのプロセスをどう管理するか
      • 2.変換
      • 3.保存
      • 4.分析
      • 5.表示
      • 6.運用
    • 第九章 分析競争の未来
      • 技術から始まる変化
      • 人から始まる変化
      • 組織戦略から始まる変化
      • 分析力を武器とする企業の未来
  • 原注

主題はBI(Business Intelligence)ですが、具体的な方法論については主要なツールの簡単な紹介にとどまっています。
むしろ、BI活用のための組織論に重点が置かれていました。
これ一冊でBIの入門書とするのは正直厳しいですが、少なくとも「その気」にさせる効果は感じます。
元々興味のある分野ですので、他の書籍もあたってもっと掘り下げてみたいと思います。