三菱鉛筆 uni STYLE-FIT その2

昨日に引き続き、三菱鉛筆の新製品 STYLE-FIT のレビューです。
今度は軸を見てみましょう。

クリップ付の3色軸です。他にも、クリップ無しの3色軸もあります。
軸の色はブラック(写真)、シルバー、メタリックブルー、メタリックピンクの4色。

コレトの場合はリフィルとノックボタンがセットになっていますが、STYLE-FITの場合はノックボタンは固定です。
ボタンでリフィルの色が判別できないため、軸の前半分が透明になっていてリフィル自体の色を見て判別できるようになっています。

クリップはノックボタンを兼ねています。
根元にスプリングが仕込まれていると言ったギミックもなく、樹脂の弾力のみに頼った構造です。
あまり丈夫では無さそそうです。耐久性が心配です。

こちらは単色軸。クリップはありません。
単色軸も4色用意されています。

油性ボールペンのリフィルをセットしてみました。
正直、単色軸の存在価値は微妙ですね。
これを使うくらいなら素直に普通のジェットストリームやシグノを買ったほうが良いと思うのですが…

今度はシャープペンシルをセットしてみました。
セットした直後は先端が軸に収納されていますが…

一度ノックすると、このように先端が飛び出した状態で固定されます。
単色軸ではシャープペンシルの先端は収納されない仕様とのこと。


さて、ライバルのHI-TEC C コレトやスリッチーズと比較した感想ですが…

ゲルインクリフィルのラインナップ
コレトやスリッチーズの15色より1色多い16色です。
渋い「ブラウンブラック」が用意されているのがアドバンテージになります。
シグノ トラディショナルカラーの「グリーンブラック」が無いのが残念なところです。
また、シグノインクはゼブラのサラサと並んで耐水性が高いと言う特徴があります。
個人的に実験した結果では、耐水性は シグノ > HI-TEC C >> スリッチ です。
油性ボールペンリフィルの存在
ライバルには存在しない油性ボールペンリフィルが用意されているのは大きなメリットです。
しかも、滑らかな書き味で人気のジェットストリーム仕様。
シャープペンシルリフィル
これもライバルには無い、大きなアドバンテージです。
油性ボールペンとシャープペンシルが存在することで、Clip-on multiDr.Grip 4+1等の多機能ペンとも張り合えます。
また、シャープペンシルは任意のスロットに装着できるので、シャープペンシル3連装という愉快な組み合わせも可能です。
現状では0.5mm芯用しか無いのであまり意味はありませんが、将来的に0.7mm芯や0.3mm芯のリフィルが登場すれば多連装シャープペンシルも一気に実用性が上がります。
操作性
ノックボタンでリフィルの判別が付かないのは微妙に不便です。
意図した色のリフィルにスムーズに切り替えるには多少の慣れが必要かもしれません。



と言う訳で、現状でもコレトやスリッチーズとの比較なら圧勝、5色軸が登場すればClip-on MultiやDr.GRIP 4+1とも機能面では互角になりそうです。
但し、軸の質感は非常に安っぽいので、その点では勝負にならないでしょう。
公式サイトさんてんり〜ださんで紹介されている小冊子を見る限りでは若い女性がターゲットのようですが、中高年男性ビジネスマンが持っても違和感の無い高級志向の軸も欲しいところです。
軸以外の改善要望としては、以下の4点を挙げておきます。

  1. 油性ボールペンリフィルの字幅0.5mm追加
  2. 油性ボールペンリフィルに緑色追加
  3. ゲルインクボールペンにグリーンブラック追加
  4. シャープペンシルに0.3mmと0.7mm追加

少々残念な点はあるものの、三菱鉛筆の本気を感じる新製品でした。