5機能(4色BP+MP)ペン雑感

昨日はリフィル交換型多色ペンについてとりとめなく書いてみましたが、今日は4色ボールペンとシャープペンシルを組み合わせた5機能ペンについて書いてみます。
4機能以下のペンは非常に種類が多いのですが、5機能以上となるとかなり絞られてしまいます。
現時点で普通に入手できる5機能ペンは、ゼブラのClip-on multiシリーズ、PILOTの4+1シリーズ、三菱鉛筆ジェットストリーム4&1、この3シリーズくらいですね。

ゼブラ Clip-on multi シリーズ


まずは5機能ペンの元祖、Clip-on multiです。
発売時期ははっきりと覚えていませんが、遅くとも2005年の前半には発売されていた記憶があります。
油性のボールペン4色とシャープペンシルという組み合わせ、レバー切り替え式、クリップがシャープペンシルのノックボタンを兼ねる、といった5機能ペンのお約束が既に確立されています。
HI-TEC-Cコレトのリフィル換装用の軸として、早い時期から餌食になっていたようです。
また、後にカラフルなカラーバリエーションのClip-on multi Fも追加されました。

こちらは上位モデルのClip-on multi 1000。2005年11月の発売です。
しっかりした塗装が施され、口金等の一部の部品が金属製になりました。
基本的な機能やリフィル自体は変わっていませんが、軸の太さや重量が増したため書き味にも変化が見られます。

Clip-on multiシリーズ中で私が一番好きなのがClip-on multi 2000です。2008年2月の発売です。
軸全体が金属製に変更され、一段と質感が向上しました。
金属化に伴い軸もやや細くなり、更にラバーグリップが廃止されたことで、手帳等のペンホルダーにも楽に挿せるようになりました。
2009年3月には更に上位のClip-on multi 3000も追加されましたが、2000との価格差を埋めるほどの魅力を感じなかったので購入は見送っています。
(3000と2000の差は軸の塗装とクリップのメッキだけのようです。)

PILOT 4+1シリーズ

リフィル交換型多色ペンにおいては先行者だったPILOTも、5機能ペンでは後発になります。

PILOT製5機能ペンの第1弾は2007年2月発売のDr.GRIP 4+1です。
人気シリーズのDr.GRIPの名を冠してはいますが、機能的にはClip-on multiのコピーと言えるでしょう。
価格面ではClip-on multi 1000との競合になりますが、落ち着いた雰囲気で価格以上の質感を備えています。

ゼブラは低価格モデルからスタートし徐々に高価格の製品を追加するという流れでしたが、後発のPILOTの場合は逆でした。
2008年10月に低価格版の4+1 LIGHTが登場します。
こちらはDr.GRIPの名称は使用されていません。

やっぱり後出しの三菱鉛筆


2008年11月、三菱鉛筆が満を持して発売したのがジェットストリーム4&1です。
価格的にはClip-on multi 1000が競合になりますが、塗装の質やノックボタンの処理など、Dr.GRIP 4+1以上に質感に対する拘りを感じます。
そして、最大の武器は、人気のジェットストリームインクを使用したリフィルでしょう。
Clip-on multiがゲルインク化改造の餌食になっていたのに対し、こちらは油性リフィルのまま使用するユーザが多いようです。

6機能以上は?

上記で紹介したのはすべてボールペン4色とシャープペンシルを組み合わせた5機能ペンになりますが、更に1色追加した6機能ペンも存在します。
但し、かなり雰囲気が変わり、色物的な要素が強くなります。

無印良品が販売している6色ボールペンと、5色ボールペン+シャープペンシルの6機能ペンです。
カラフル過ぎるリフィルの色やチープな外見、太過ぎる軸等々、ファンシー文具にカテゴライズすべきものかもしれません。
やはり実用性を考えると、5機能が限界のようです。

で、結局どれがいいの?

今回は6種類の5機能ペンを紹介しましたが、基本的な機能はどれも一緒です。
価格と質感のトレードオフ、太さや重量バランスの好み、使いたいリフィルと適合するか、ラバーグリップか否か、等々の要素が選択のポイントになるでしょう。
今後、これらのポイントを客観的なレビューと主観的な勝手な評価を交えながら考えてみたいと思います。