リフィル選択型多色ペン比較 その2 リフィル交換方法

リフィル交換型の多色ペンでは、リフィルの交換や選択に関連して色々と工夫が見られます。
まずは元祖HI-TEC-C コレトから見ていきましょう。

コレトのリフィルはレバー一体型です。

一方ホルダーは、端が蓋になっていて、このように開けることができます。
写真は4色ホルダーです。

ホルダーにリフィルを挿し込んでセットします。
リボルバーのシリンダーに弾丸をこめるような雰囲気で、なかなか楽しいです(^^;

リフィルのセットを終えたら蓋を閉めて完成。
コレトの場合、リフィルとレバーが同色ですのでどこに何色のリフィルが入っているかは一目瞭然です。
更に、太さの違うリフィルの判別についても配慮がなされています。

ちょっと見辛いのですが、レバーにリフィルのボール径の刻印があります。
同色で太さが違うリフィルを併用している場合でも、レバーを見れば判別できます。


スリッチーズのリフィル交換はホルダーを分解して行います。
リフィルはレバー一体型ではありませんが、色を示す部品が付いています。

透明なレバーや軸を通してこの部品が透けて見えるため、一応レバーを見ればリフィルの色が判別できます。
但し、コレトと比べると視認性はかなり劣ります。
一方、リフィルの太さの判別については特段の配慮は見られません。
一応リフィル自体にボール径の刻印がありますが、軸を通してみるのは厳しいです。
実質的には記憶に頼るしかなさそうです。

STYLE-FITのリフィル交換もスリッチーズと同じく軸を分解して行う方式です。
リフィルにはレバーや色を示す部品は付いていません。
レバーを見てリフィルを判別することは不可能です。

STYLE-FITの場合、軸の前半分が透明になっていて、そこからリフィルを判別することになります。
インク色が判別しやすいよう、リフィルには同色のフィルムが巻きつけられています。
更に、ボール径も判別しやすい文字で印刷されており、この点ではスリッチーズより良いですね。
こうして比較してみると、コレト方式のメリットは歴然としています。
後続の他社がコレト方式を採用しなかったのは残念ですが、特許等で保護されているのでしょうか。
ちなみに、3社ともリフィルの太さは直径約3mmで大きな差はありませんが、若干コレトやスリッチーズは細いようです。
レバー部等を除いたリフィル本体の長さは、コレト93.5mm、スリッチーズは98mm、STYLE-FITは98.5mmです。
スリッチーズとSTYLE-FITは大差ありませんがコレトのみ一回り短くなっています。