三菱鉛筆 ジェットストリーム カラーインクシリーズ

遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、遥か雲海の上を音も無く流れ去る気流は(以下略)
と言う訳で、ジェットストリームの新製品「カラーインクシリーズ」です。
パーソナルカラー(オレンジ・ピンク・水色)、ビジネスカラー(黒・赤・ブルーブラック)、ダイアリーカラー(限定色:アッシュブラウン、アッシュパープル、アッシュグリーン)の全9色展開。
ボール径は0.5mmの1種類のみ。使いきりタイプで、リフィル単体の発売はありません。

黒赤は変わり映えしないし、パーソナルカラー3色は使わなさそうでしたので、ブルーブラックとダイアリーカラー3色を買ってきました。
白を基調として、インク色と同色のクリアパーツが配されています。
これまでのジェットストリームシリーズとは全く異なったデザインです。
奇をてらった感は薄れましたが、安っぽさが強調された印象を受けました。
軸のベース色が白ではなく黒系だったらもう少し落ち着いた雰囲気になったのではないでしょうか。

横から見たところ。起伏の無いすっきりとしたデザインです。
重量約8.4g、直径約9.6mm。ちなみに既存ジェットストリームは重量約9.54g、グリップ部の直径は約10.7mmでした。
見た目に違わず軽く、細くなっています。
細くなった上にラバーグリップが廃止されたので手帳のペンホルダー等には挿しやすくなったのではないでしょうか。

クリップのデザインも一新されています。
樹脂の弾力に頼った構造ですが、比較的大きく開くので使い勝手は悪くありません。

グリップ部には、樹脂に直接印刷で滑り止めパターンが施されています。
但し、実際の滑り止め効果はあまり実感できませんでした。

まずは分解。スプリングはノック部に内蔵されているようです。
リフィルは多色ペンで用いられる直系約3mmのタイプです。
リフィルの長さは約12.1mmで、一般的な多色ペン用と比較すると2〜3cm程度長くなります。
短くカットすれば色々なペンに移植できそうですが、三菱鉛筆にしては珍しくたっぷりインクが入っているので、迂闊にカットするわけにはいきません。
カットして他のペンに移植するのであれば、しばらく使い込んでインクが減ってきてからのほうが無難だと思います。

従来品と並べてみました。かなり雰囲気が違いますね。

筆記テストです。ロディアに記入してスキャンしてみました。
ブルーブラックは灰色を含まない素直な濃紺、ダイアリーカラー3色も渋い色で気に入りました。
ボール径が極細の0.5mmということもあり、書き味はちょっとカリカリします。
ジェットストリーム特有の滑らかさは薄れていますが、発色の良さは健在です。
残念ながら、ジェットストリームシリーズ共通の欠点であるダマの出来やすさもしっかり引き継がれています。
極細で多色インク展開となると、用途はゲルインクボールペンと完全に被ります。
実際に使った印象もゲルインクボールペンに近いものでした。
使い分けるとすれば紙質や耐水性の必要性がキーになりそうです。
無印良品再生紙製品のような水性インクとの相性が悪い紙にはうってつけでしょう。

[rakuten:the-bunbougu-manyou:10004130:detail]