ボトルインクの詰替え

万年筆用のボトルインクを使っていると、少量を小分けにしたくなることがあります。
・出張や旅行に持っていく。
・少量をブレンドして使う。
・腐敗や劣化を防ぐためにボトルの開け閉めの回数を減らしたい。
・吸入の際にペン先の汚れや逆流した古いインクがボトルのインクに混じるのを防ぎたい。
愛好家の先輩諸氏はタミヤカラーの瓶などを利用されているようですが、私が個人的に愛用している瓶があります。

無印良品のガラス瓶です。
容量や口の形状違いで何種類かバリエーションがありますが、一番小さな10mlのスクリューキャップ式の物が最適です。
元々、アロマオイル等を入れるための物のようで、アロマコーナーに置かれていることが多いです。
スクリューキャップの内側にインナーキャップがありますが、簡単に外せます。
インクを詰める場合はインナーキャップは外しておきます。

先ほど挙げた目的以外にもインクの詰め替えが必要な場合があります。
ボトルインクの残量が少なくなると、吸入の際にペン先全体をインクに浸すことができなくなり、うまく吸入できません。
特にセーラーのボトルは平たい形をしているので、半分以上残っている状態でも吸入が難しくなります。
そんな時は、口径の小さな瓶に詰替えればうまく吸入できます。

実際に小瓶に詰替えて吸入している様子です。写真の万年筆はパイロットのカスタム74。
写真で見ると判りますが、瓶の口はあまり広くないので太い万年筆はきっちり差し込めない恐れがあります。
一般的な国産万年筆であれば問題ありませんが、ドイツ製の学童用万年筆やイタリア製万年筆は軸が太い物が多いので要注意です。
試した範囲では、ペリカンペリカーノJr.やスタイルは首軸の途中が引っかかって奥まで差し込むことができませんでした。
(尤も、どちらもコンバーターではなくカートリッジを使ってますので瓶から吸入することはありませんが)
LAMYのサファリは胴軸は太目ですが首軸は細くなっているので余裕でOKでした。
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