パーカー ソネット オーシャンブルーST（その2）

前回に続きソネット オーシャンブルーです。

キャップと胴軸は黄銅地にラッカー仕上げ。
光の加減で黒に近い濃紺から鮮やかな深い青に変化する、非常に美しい塗装です。

ペン先は18Kにロジウムコート。
クリップやキャップエンドの金具もペン先にあわせたシルバートリム仕上げです。

パーカーのシンボルである矢羽根のクリップ。
デュオフォールドの現行モデルやエスプリなどの最近の製品は直線的なデザインの矢羽根に変更されましたが、ソネットの矢羽根はオーソドックスなデザインです。
どちらのデザインも好きですが、丸みを帯びたソネットには旧デザインの矢羽根が似合っていると思います。

18Kのニブには格子模様の繊細な装飾が施されています。
ちなみに低価格なステンレス製ニブのモデルでは、装飾もシンプルなデザインです。

インク供給方式はカートリッジ・コンバーター両用式です。
回転式のコンバーターが付属しています。
ソネットといえば柔らかなペン先で知られていますが、現行モデルはかなり硬くなっています。
とはいえ、同価格帯の国産万年筆等に比べると明らかに柔らかいニブです。
筆圧をかけるとハート穴より先の先端部が大きくしなり、それに応じて切り割りが緩やかに開く感触があります。
まずは純正のクインク（ウォッシャブルブルー）を吸入して使っていますが、フローは良好で書き出しの擦れや筆跡の途切れもなく、申し分のない書き味です。
クインクのブルーはやや灰味を帯びた明るい青で、ロイヤルブルー系とは違った趣があります。
普段の会議ノート取りに使う予定ですので、極細のXFニブを選びました。
国産Fとほぼ同程度の太さで、6mm罫線のノートに書き込むのに丁度良いサイズです。
キャップがスクリュー式ではなく嵌合式ですので、こまめな開け閉めが楽なのも良いですね。
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