5機能ペン比較 その1 外観チェック

先日、リフィル交換式の多色ペンの比較を色々とやってみましたが、結局のところ軸(ホルダー)の作りは満足できるレベルではありません。
リフィルだけ手頃な多色・多機能ペンに入れ替えて使うことがどうしても多くなります。
そこで今度は、代表的な多機能ペンについてスペックや使い勝手を比較してみようと思います。
とは言え、3色・4色ボールペンや、3色ボールペン+シャープペンシルの4機能ペンは種類が多くとても把握し切れませんので、4色ボールペン+シャープペンシルの5機能ペンに比較対象を絞ります。

現在販売されている主要な5機能ペン6種類です。
左から順にゼブラのクリップオンマルチ2000、同クリップオンマルチ1000、同クリップオンマルチ、PILOTのDr.Grip 4+1、同4+1 LIGHT、三菱鉛筆ジェットストリーム 4&1です。
他にもゼブラのクリップオンマルチ3000も発売されていますが、塗装や金具のメッキ以外は2000と同じですので省略しました。

基本スペック、共通点

基本的な機能としてはどれも共通で、黒・赤・青・緑の4色の油性ボールペンと、0.5mmのシャープペンシルの5機能を1本にまとめたものです。
レバーによる切り替えや、クリップがシャープペンシルのノックボタンを兼ねているというのも共通しています。
クリップオンマルチ2000(3000)を除いてゴムやシリコン素材のグリップが使用されています。
また、6種類ともキャップの内側に消しゴムが内蔵されています。

クリップオンマルチシリーズ

ゼブラのクリップオンマルチは5機能ペンの先駆け的存在です。
シリーズ共通の特徴として、バネを内蔵したクリップが挙げられます。
繰り返しはさんでも壊れにくく、厚いものもはさみ易い、機能性に優れたクリップです。
その代わりクリップが大きくなっていまい、場合によっては邪魔に感じるかもしれません。

もっともベーシックなモデルのクリップオンマルチです。
カラーバリエーションは黒・青・緑・白・透明の5色。白を除いて半透明(又は透明)の樹脂製です。
カラフルな姉妹モデルのクリップオンマルチFはピンク・紫・オレンジ・水色・黄緑の5色。
どちらのモデルもグリップ部のラバーと軸の色が統一されています。(白と透明を除く)
シリーズ中最も安い定価525円のモデルですので安っぽさは否めませんね。

上位モデルのクリップオンマルチ1000です。塗装の質は目に見えて向上しています。
また、口金が透明な樹脂から金属にグレードアップしています。
カラーバリエーションは黒・青・オレンジ・銀の4色。姉妹モデルのクリップオンマルチ1000Sは赤・金・白・ライトブルー・ピンクの5色。

クリップオンマルチ2000は全体が金属(黄銅)になり、艶消しの塗装が施されています。クリップも金属になりました。
切り替えレバーもデザインに配慮されており、色表示が目立たなくなっています。
最上位のクリップオンマルチ3000は塗装が艶消しからマーブルに、クリップの塗装が金色になりました。
グリップにゴムやシリコンが貼られていないので細いペンホルダーに挿す際に引っかかりにくいのが個人的に気に入っています。

4+1シリーズ


PILOTのDr.GRIP 4+1です。カラーバリエーションが非常に豊富で、10種類もあります。
(黒・銀・白・オレンジ・青・ライトグリーン・ピンク・ライトブルー・シャンパンゴールド・ボルドー
黒のみ口金も黒く塗装されています。グリップは全て白っぽいシリコン製です。

こちらは廉価版の4+1ライト。カラーバリエーションは黄緑・ピンク・水色・白・黒の5色。
グリップのラバーは軸と同色、口金も同色の樹脂製です。

ジェットストリーム4&1

機能的には他社の多機能ペンと同等ですが、油性ボールペンのリフィルは滑らかな書き味で定評のあるジェットストリームインクが使用されています。

クリップオンマルチ2000と同様に切り替えレバーの色表示は控えめで、全体的に落ち着いたデザインに仕上げられています。
また、国内で販売されているジェットストリームの緑はこの4&1用のリフィルのみです。

長くなったので今日はここまで。